No. 81 林住期


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 何年か前に作家五木寛之氏の著書『林住期』が彼の講演会で紹介されて、興味を持ちこの本を 一気呵成に読みきった。『林住期』のテーマはインド仏教で、古代インドのマヌ法典によると、インド人の人生観は「四住期」の四つに区切られるという。即ち誕生から25年間の「学生(がくしょうき)」、次の25年間の「家住期(かじゅうき)」、50歳から75歳までの「林住期(りんじゅうき)」、そして75歳から終焉までの「遊行期(ゆぎょうき)」の四区分だ。

 著者五木寛之氏はこの第三番目の「林住期」が人生の黄金期、人生の頂点ととらえて、この25年間は生き甲斐を求めて真に人間らしく生きる時期と見なし、「頑張る」のではなく「楽しむ」時期だと説く。   

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「林住期」ど真ん中の高校時代からの善良な友人6人は、何気に怪しげな事ばかりする女将剣道と、年に2~3回は美味しいレストランを見つけては会食しながら楽しい時間を過ごす事を常としてきた。マレーシア時代、Japan  Club  KL(クアラルンプール)のグルメ部にも籍を置いてKL食べ歩きをしてきた女将剣道が、美味しいビストロを見つけては推薦する事が多く、今回も女将剣道お薦め店。

 令和2年(2020年)3月に、本来は古民家を改造したフレンチレストランでの会食予定がコロナ禍の為に延期になり、今回は一人都合が付かなかったが、料理上手なあるやり手女将が自宅の一角でランチを提供するOpen  House に、8ヶ月ぶりに6人の林住期マダム軍団が集結した。

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 メニューはこのランチセットのみだが、ちらし寿司、お刺身、天婦羅、煮物、ケーキ付きコーヒーセットetc. と美味しくてお得感一杯。しかも税込¥1500と実に家計にも優しい。伊万里焼のお皿にも目を楽しませてもらえて胃袋ばかりでなく心も満腹。

 お互いの人間関係が尊敬という一言で繋がり合っている軍団と人生を「楽しみ」、ダイバーシティという言葉を噛みしめながら料理を味わった、令和2年(2020年)も暮れようとするある日の林住期グラフィティ。

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年齢差があり過ぎる7歳の友達が描いてくれた、モデルが女将剣道のグラフィティ。決して口裂け女がモデルではありません。念の為に!!