明けまして おめでとう ございます
寧為鶏口無為牛後 (むしろ鶏口となるとも牛後となるなかれ) 『史記』蘇秦伝より
何年も前のウシ年の年賀状に書いた漢文が昨日の様に脳裏をよぎる。
今年はウシ年。キリンは鯨偶蹄目ウシ亜目キリン科に属し、胃袋もこれまたウシと同じく4つある反芻動物。謂わばウシの親戚筋にあたる。
女将剣道が広島市安佐北区にある安佐動物公園でガイドボランティアをしていた時、時々聞いていたのがキリンの「モー」という鳴き声。
令和2年(2020年)12月末の稽古納めの試合稽古。写真右の黒色道着姿は七段の先生、左の白色道着姿は四段の先輩女流剣士。彼女は小学生時代から剣道の道場に通う筋金入りの『くのいち侍』。
写真の合い面は普段の稽古の積み重ねにより、実践の試合で自然に技を活かして一本が取れる。有効打突となる物打で打突しているか、相手より早く打突しているか、間合いの取り方・足運びはどうかetc. と着目点は多くこの写真はいくら見続けても見飽きない。
ところで柔道・空手はオリンピック種目だが、剣道は全日本剣道連盟がオリンピック種目になる事には反対している。国内の剣道人口は柔道人口の約10倍といわれているにも関わらず全日本剣道連盟が反対する理由は、素人目には一本を判断しにくいという事が示す様に審判の難しさから来る質の低下という杞憂ばかりでなく、何よりも武道としての理念を失ってしまわないかという懸念ではなかろうか?
金メダルを目指して勝負にこだわるオリンピックに比べて、剣道の理念は勝つ事を目的とするものではない。剣道を通じて、潔さや人への思い遣りや礼節を重んじる姿勢等を育成する人間形成に主眼を置くものである。だからこそ女将剣道は、日々の鍛練によりこの理念を具現化している剣道の極め人には、憧憬の念を抱くと共に無条件で胸襟を開く。
毎年恒例の市内新年合同剣道初稽古会は、今年は第三波のコロナ禍の為に中止。冷え切った体育館での毎週の寒稽古の醍醐味は、今年もなかなか味わえなさそうだ。
『女将剣道の日記』の訪問をありがとうございます!今年も女将剣道を思い出したら、どうぞ訪問して下さいませ!