No. ¹⁷8 錦上花を添える


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 令和6年(2024年)2月23日金曜日の天皇誕生日、土曜日、日曜日と3連休の初日に広島市内のコンサートホールで、フランス人パスカル・ロフェ指揮、ロシア人アレクセイ・ヴォロディンのピアノ演奏による広島交響楽団の演奏会が開催された。2000人収容のコンサートホールはほぼ満員御礼状態。女将剣道はドビュッシーや次のリスト、最後のショーソンの曲目に酔いしれ贅沢な2時間弱の時間を過ごした。


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 パスカル・ロフェと広島交響楽団

 広島交響楽団の公演で使用する楽器としては珍しいハープが舞台に登場。それにちなんだわけではないだろうが、アンコール曲はショパンの♪︎エオリアンハープ♪︎とアレクセイ・ヴォロディンのエチュード。アンコール曲が二番目の演奏プログラム終演直後にピアニストによるソロの2曲で、しかも最後の交響楽団の演奏プログラム終演後にはないというのも珍しい。広島交響楽団によるアンコール演奏がコンサートの最後の締めと思っていた私を含めた観客は「あれ?」という感じで肩すかしをくらったが、こういうのもありかも、と思える満足感に満ちた素晴らしいコンサートであった。


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イギリス生まれのアフタヌーン  ティー

 この日はマレーシア時代には慣れ親しんでいたアフタヌーン  ティーを久しぶりに楽しんだ。アフタヌーン  ティー1800年代半ば頃からイギリス貴族の間で流行り始めた習慣だが、これにはマナーがあり下のお皿から上のお皿へと順に食べ進んでいく。かつてイギリスの植民地であったマレーシアには英国的文化習慣が様々残っているが、アフタヌーン  ティーも然り。ことのほか、聴き応えのあったコンサートにこのアフタヌーン  ティーは華を添えてくれた。まさに『錦上花を添える』。