剣道は、女将剣道にとり幾つかの心血を注ぐライフワークのひとつ。週三日は剣道の道場に通い(令和3年5月16日から6月20日の間、稽古は緊急事態宣言の為に中止)、特に代表や副代表の師匠方に個人的に稽古をつけてもらうという、身に余る栄誉に浴している。なんという僥倖!女将剣道はこの副代表を『先生』と呼び、彼は私の事を弟子なのに『お姉ちゃん』と呼ぶ不思議な師弟関係。これは副代表の年子の姉君が、女将剣道の高3の時のクラスメートだった事が偶然に判明し、師匠はちゃかして「それなら、自分は弟分の様なものだ」。それ以来私の事を『お姉ちゃん』と呼ぶ様になったのであって、ゆめゆめ『イモねえちゃん』を意味しているものではない、と私は信じたい!
『お姉ちゃん』? ちょ、待てよ!
マスクを着けてのかかり稽古は、その最中は無我夢中で酸欠に気付かないが、次の師匠方とのかかり稽古の順番待ちの時は、窒息するのではと懸念する位の息苦しさ。自然と休憩オーラ丸出しで、体勢もろくずれ。ボディーランゲジは「救、救急車を~」。ある師匠の一人が女将剣道に近づいて来られて「しんどい時こそ、隙を見せずに平気な様子の体勢を取り続けなくてはいけない」。さすが『武士は食わねど高楊枝』。
マレーシアでも、テレビによく出演される有名なダンスの先生から「休憩時間でも、ダンサーなら気を抜かずポーズを取って休憩せよ」と言われた事を思い出す。女将剣道はまだまだ、その道の極め人への道程は厳しい。
昇段審査の着眼点の一つが正しい着装と礼法適正な姿勢、充実した気勢。 姿勢は超重要
道場の代表曰く「一本をとる為には、正中線上に竹刀を構えなくてはならない。それには1㎜でも竹刀の位置取りにこだわる必要がある」さすが、剣道の極め人の琳琅珠玉の助言!