2020年5月25日に7週間ぶりに日本全国の緊急事態宣言が解除された。
そこで女将剣道は大打撃を受けた日本経済の活性化の弾みの一助になればと、普段は余程の事がない限り行く事がないステーキ懐石で食事をする事にした。
訪れたのは4日前に営業を再開した日の昼下がり。コロナ禍の影響はどこ吹く風か、食事代が一人1万6000円と値段が張るにも関わらず駐車場は満車で、女将剣道の隣の車はセレブ御用達車の代名詞とも言えるベンツ。ちなみにマレーシアでは同車はメルセデスと言われていたが。
このお店はウルトラハイパーレストランで名を売っているだけあって、贔屓にして利用する客筋は金離れが良く、「生き金」の使い方に長けている。しかも私にはほど遠いがハイソが多い。
いつもの通り来客一組につき一人の専属シェフが、各個室に設置された鉄板で黒毛和牛やアワビや、蟹は蟹でも蟹の王様といわれるタラバ蟹等の高級食材を、見応えあるパーフォーマンスで調理してくれる。
だがしかし、いつもと違うのは・・・・・・
シェフのマスクとビニール手袋。これが新たな日常か?
まだ動いている活きのいいアワビが乗った貝殻は、料理の盛り付けに一役買う小道具として自分的には欠かせぬ逸品。女将剣道てひねりの備前焼のお皿とともに、おもてなし料理を引き立ててくれるに違いない。
そこですかさず「もし構わなければ、私にこれらの貝殻を頂戴できませんか?」
デザートとコーヒは、仕切りなおしで別室へ