「雲隠れ」は高貴な人が亡くなる事を意味する言葉だが、紫式部は『源氏物語』の中で、何ヵ所か身を隠すという意味で使用している。
紫式部は全部で54帖ある『源氏物語』のうち、光源氏に関する巻きの最後の帖のタイトルを『雲隠れ』としたが、タイトルだけで中身は白紙。
余談だが、光源氏のモデルは源融とか、源高明とかいう説があるが、田辺聖子は藤原道長モデル説をとなえている。
ところで『源氏物語』を現代語訳した名だたる女流作家の円地文子にしても瀬戸内寂聴にしても430人余りの登場人物の中で六条御息所が最も魅力的だという。田辺聖子にしても然り。以前夫と『源氏物語』の中で誰に一番惹かれるかを話題にした事がある。女将剣道はシェークスピアの作品に殆ど必ずと言っていい位登場する、作品にスパイスを効かせる役どころの道化と同じ立ち位置の源典侍(げんのないしのすけ)と答えた事を思い出す。『源氏物語』の登場人物の中で三滑稽の一人に数えられる人物だ。
いずれにせよ、白紙という事はあれだけの人物の光源氏が紫の上の死後50歳を過ぎて出家して、どのような亡くなり方をしたのか、読者各人の想像にお任せするという事か?
中身が白紙のもうひとつの説は、元々原作には『雲隠れ』はなく、鎌倉時代に別人がタイトルだけを付け加えたというもの。
光源氏と紫の上
女将剣道は、才女の紫式部の卓越した発想力をして敢えて白紙にしたという前説を信じたい。その独創性に女将剣道、度肝を抜かれた!
そしていつになる事やらお約束できないが、次のブログ更新まで紫式部の『源氏物語』にちなんで、女将剣道、しばし「雲隠れ」。
SNSで自ら情報発信をするのは、この女将剣道のブログが最初で最後のツールです。再び情報発信をするのが何ヵ月後、或いは何年後になるか不明ですが、女将剣道のブログ訪問を本当に有り難うございました!お元気で!!
Terima kasih banyak! Jumpa Lagi !!
(本当に有り難うございました!またお会い致しましょう!!)