この被写体のoriental beauty は、決して女将剣道ではありません。念のために！
友人のアメリカ人女性が言う事には｢アメリカ人男性は、世界で一番美しいのは日本人女性と思っている｣そうだ。
女将剣道が20歳過ぎの大学の夏休み。何十年か前のちょうど今頃のお盆を挟んだ長い夏休みの全期間を、U.S.A.周遊航空券で行き当たりばったりの自由で気ままな旅をしようと思いたった。行き先は東海岸のボストン、ワシントンD.C.、ボルティモア、フィラデルフィア、ニューヨーク及び西海岸。
畢竟、東海岸一帯を旅して東海岸最後の地ニューヨークから西海岸へと思っていたが、余りにニューヨークが場所、場所で持つ顔が違い摩訶不思議で万華鏡の様に魅力的だったので、以前旅した事があり再度の訪問となるL.A.、サンフランシスコ、ラスベガス、サンディエゴ、ティファナ(ここはメキシコ)等の西海岸を割愛してその日程全てをニューヨーク滞在にあてる事にした。
午後８時頃ニューヨークのタイムズスクエアを闊歩していた時、これぞニューヨーカーという感じの洗練された白人男性の二人連れとすれちがった。すれちがいざま片方の男性が相方に｢She is just an oriental beauty！(彼女はまさに東洋美人だ)｣。
帰国後母に｢ねぇ、ちょっと聞いてよ聞いて！｣と、くだんの話をすると、母は冷たく｢日本人とアメリカ人の美人の基準は違うのね｣。
次も女将剣道が女子学生の少ない早大生で“今モテなくていつモテる”の時代の話。大学の廊下で、これまた二人組みの男性とすれちがった。すると片方が相方に｢いまの子、可愛いかった！｣。
｢ねぇ、ちょっと聞いてよ聞いて！｣と、すぐさまこの話を報告する為にクラブの部室に駆け込んだところ、｢周りに誰か他の人がいたんだろ？｣とか｢聞き間違いだろ？｣
はい、はい。どうせそうでしょうよ！！！
